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2020-08-13 19:36:00

7月29日の産経新聞一面に「北で日本人7人と接触」という大見出しが出ました。北朝鮮にスパイ容疑で拘束され、一昨年の米朝首脳会談に先立ち解放された韓国系米国人、ドンチョル・キム博士への単独インタビュー記事。博士が日本人との接触を公表するのは初めてだとのことです。(まだ記事内容をご存じない場合は下記サイトなどで検索してください)
https://www.sankei.com/world/news/200728/wor2007280022-n1.html
 

問題は今日30日、同紙に掲載された「解放の米博士証言で菅官房長官『情報を注視』」という記事です。上記インタビュー記事について官房長官は、「報道は承知しているが、一つ一つにコメントは差し控えたい。各種の情報は常日頃から最大限の注視をし、収集・分析を行っている」「全ての拉致被害者の一日も早い帰国実現に向けてあらゆるチャンスを逃すことなく全力で行動していきたい」と述べたそうです。

 

少なくともこれまでキム博士が日本政府と接触した様子は見られません。首相が懐刀である官房長官に拉致問題担当大臣を兼務させたとき、私たちはかすかな期待を持ちましたが、その後「あらゆるチャンスを逃すことなく」「全力で行動する」という言葉を毎度毎度首相、官房長官から聞かされてきましたが、こんな重大な証言ができる人(しかも博士の帰国の際、トランプ大統領自らが博士を出迎えた)に、この2年間一度も接触していないとは一体どういうことでしょうか?結局日本政府は何もやっていない、と言われてもしかたがないのではないでしょうか。

 

特定失踪者問題調査会の荒木代表は、すでにキム博士と直接電話できる関係を作っているそうで、やる気のある人、無い人がこれでもわかります。残念としか言いようがありません。

令和2年7月30日     大阪ブルーリボンの会