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2021-04-05 13:31:00

  映画「めぐみへの誓い」が、2月20日から3月19日まで1ヵ月にわたって、第七藝術劇場(愛称ナナゲイ)で上映されました。大手の映画館が上映を見送るなか、大阪ではナナゲイが長期間の上映を敢行してくださったことに、まず敬意と感謝の意を表したいと思います。

今日19日、東京では日本アカデミー賞の発表と表彰式が開催されていますが、この機会に「めぐみへの誓い」の製作、上映に対して冷ややかな態度をとっている日本の映画人の皆さんに、なぜ拉致問題に目をつぶろうとするのかを問いたいと思います。

 

昨年度の日本アカデミー賞の各部門を総なめにした「新聞記者」は、政治の闇の中で葛藤する若き記者や官僚たちの群像を描きながらも、根底には保守政権への強い批判がテーマでした。この是非はさておき、日本の映画人には、在任中の安倍政権下でこうした政治色の濃い映画を作り、しかも国内ナンバーワンの映画だと認定する「気概」があるのに、なぜ、戦後政治の闇のなかで数百人という若い日本人が無法にも外国に拉致された事実を隠ぺいし、今もなお、救出できない日本という「国家」への率直な疑問を描く「めぐみへの誓い」に、冷淡な態度をとるのでしょうか?

 

それは、一言でいえば北朝鮮と朝鮮総聯への単純な「恐れ」、としか考えられません。
動かない政治を動かすために、映画界も含めた言論、メディアは勇気をもって拉致事件の真実を国民に知らせていく使命があります。
いま世界各地で強権国家と民主国家の軋轢が起こっていますが、日本だけがその埒外にあって、ノンビリしていることは許されません。
日本の危機に対して、映画界が真剣に取り組んでいくよう、まずは多くの映画館が「めぐみへの誓い」を上映されるよう強く訴えたいと思います。

 

令和3年3月19日

大阪ブルーリボンの会

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