平成16年3月
平和なご家庭でご両親の深い愛情を受けてすくすく育っていらっしゃったわずか13歳の横田めぐみさんが、理不尽な拉致に遭われたのは今を去る27年前のことでした。
母親の横田早紀江さんは著書「めぐみ、お母さんがきっと助けてあげる」のなかで、めぐみさんの失踪後の心境をこう書かれています。
もう死んでしまいたい。こんな悲しい目にどうしてあうのだろうか。(中略)どんなに号泣してみても、息も止まれと止めてみても、そして海辺に行って「死」を考えても、悲しい朝はまたやってきました・・・・と。
この悲痛な叫びを私たちが拉致問題として知ることになったのはわずか数年前、しかも被害者家族の涙と血のにじむ運動に対して、国民の生命を守るべきわが政府がようやく重い腰を上げたのは平成10年のことです。いまでは政府認定拉致被害者10名を含み、実際は100名をはるかに上回る私たち日本人の同胞が、独裁者金正日により拉致されていることが明らかになってきました。この北朝鮮による国家犯罪は、まさに「現在進行形のテロ」というべきものです。
一昨年北朝鮮が拉致を公式に認め5人の被害者の方々が帰国されましたが、その後の政府間交渉においては、むしろ加害者である北朝鮮のペースとなり先の6ヶ国協議においても一向に進展が見られませんでした。「北朝鮮による拉致被害者家族連絡会(以下家族会)」の皆さんは、安易な宥和策はかえって事態を混乱させるばかりであるとして、真の解決のために、小手先の解決を指向する一部官僚の排除を求め、北朝鮮に対して経済制裁等の圧力を加えて、強い態度で交渉に臨むべきだと表明されています。問題の本質をすでに理解把握されている家族会の皆さんの正しい判断と強い決意に私たちは深く敬意を表するとともに、被害者ならびにその家族の皆さんから人間としてのあり方を学ばなければならないと思います。
そのためにも一人でも多くの日本人がこの問題に関心を持つよう働きかけ、思想信条を超えた幅広い国民運動の輪を拡げていくことが何より肝要であると考えます。いま私たちの祖国日本は教育の荒廃、家庭の崩壊、犯罪の増加等々、多くの問題を抱えながら、しかし国民の意識は”平和ボケ”ともいえる状況にあり、残念ながら日本人の誇りを失いつつあるといっても過言ではありません。いまこそ日本と日本人の将来のため、国家主権の侵害そのものであるこの拉致問題に取り組むことによって正しい国のあり方を考えていきたいと思います。
人一倍人情を大切にしてきた大阪府民の皆さん、あなたも私も、持ち前のバイタリティー
をもってこの拉致問題に取り組み、ともに学ぼうではありませんか。かのマザーテレサは「愛の反対は憎しみではなく、無関心である。」と述べておられます。老若男女を問わず、一人でも多くの方々がこの活動に参加していただきますよう期待しています。
大阪ブルーリボンの会
会長 迫田茂雄
実行委員長 茶橋和夫 |