トピックス

2020-12-04 12:49:00

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9/21(祝日)天王寺駅前、午前・午後の2回署名活動を行いました。
署名数980筆、カンパ91,140円(内バッジ116個)、参加会員延べ31名でした。
参加者の皆様、特に午前・午後を通して活動してくれました方々にお礼申し上げます。
次回は10/11(日)難波高島屋前、12時半集合です。

2020-11-29 13:52:00

10月18日、待望の映画試写会が大阪で開催されました。
日本人監督が初めてメガホンをとった日本人拉致告発の映画。
予告編も完成、本日より公開されました。
https://eiga.com/movie/93980/video/

 

目を覆いたくなる拉致の現実がそこにはあります。
なぜ彼女ら、彼らは人生を奪われてしまったのか。
日本はなぜ彼女ら、彼らを取り戻せないのか。

 

今こそすべての日本人に、観て、考えていただきたい。
世界中の人々にも観てもらいたい。

 

「この映画の結末をつくるのは、私たち一人ひとりです」

 

令和2年10月19日     大阪ブルーリボンの会

2020-10-20 10:14:00

本日、菅義偉内閣が誕生した。7年8カ月にわたり安倍内閣を支えた内閣官房長官であり、2018年10月2日よりは拉致問題担当大臣を兼務した新首相である。

 

菅氏と安倍氏の結びつきは、2004年、菅氏が主導して北朝鮮の貨客船万景峰号の入港を阻止するため「特定船舶の入港禁止に関する特別措置法」を議員立法で成立させたことを安倍氏が評価したことがきっかけだと言われている。
また菅氏は、2006年、総務大臣のときに、NHKに対し、短波ラジオ国際放送の内容に「北朝鮮による日本人拉致問題に特に留意すること」を加えるよう命令を出し、加えて民間の特定失踪者問題調査会が行っている短波放送「しおかぜ」に対して無線局免許状を出し、それまでは海外経由で電波を出すしかなかったが、国内からの放送に道を開いた。(この項Wikipediaによる)

 

 安倍氏は、北朝鮮への国際的な包囲網を築き、圧力をかけて対話を促す方針をとったが、北朝鮮には見向きもされず、ひとりも救出できなかった。菅氏はその傍でなぜ結果を出せないのかを考えていたと思われる。前述のように、自らの信念に基づく政策課題は周りを説き伏せて実行に移す政治家のようだから、被害者救出の青写真を持っていると思いたい。後任の官房長官に拉致問題担当大臣を丸3年務めた加藤勝信氏を起用し、今回も拉致担当を兼務させる。期待を抱かせる布陣と考えてよいのではないか。

 

ただ、未だブルーリボンバッジを着けていない二階幹事長、茂木外相に、拉致被害者救出の意思があるのかどうかであるが、北朝鮮を動かすには中国の影響力が必要になる。今や北朝鮮国内の混乱は相当なものといわれており、新首相の強い指導力で内閣を挙げて被害者救出を実現していただきたい。

 

令和2年9月16日     大阪ブルーリボンの会

 

2020-09-16 14:01:00

828日午後、安倍首相が突然持病の悪化による辞任を表明した。拉致問題については「解決できず痛恨の極み」と声を振り絞るように語った。この思いに偽りはなく、この日の会見で一番つらい表情だったと思う。拉致は自分しかできないと考えていただけにさぞ無念だっただろう。78カ月という最長政権、本当にお疲れさまでしたと申し上げる。

 

 
ご家族も、有本明弘さん「一番信頼していた。辞めるのは早すぎる。最後までやり遂げてほしかった」、増元照明さん「拉致問題を解決できるのは安倍さん以外に今の日本にいない」、横田早紀江さん「本当に頑張っていただいた。悲しく、残念」など、それぞれ思いを語っておられる。いきなり最後の望みの綱を絶たれた思いであることは想像に難くない。

 


 17年余り救出を訴えてきた私たちは、この事態を冷静に受け止めたいと思う。拉致に対処できるのは安倍さんだけという考え方自体正しかったのか。安倍政権がとってきた基本戦略「対話と圧力」「拉致・核・ミサイルの包括的解決」「国際連携での解決」等々の問題点については、これまでも都度疑問を呈してきた。一昨年あたりからは民間支援団体のトップが誘導したためかどうか真相は知らないが、家族会と政府が口を揃えて「全拉致被害者一括帰国」という、もし北朝鮮が急に体制が変わって協力的になったとしても、どう対応すればいいのか分からないような訴えを掲げてきた。日朝とも、どっちもどっちになってしまった。

 

 

ウクライナ出身の政治学者であるグレンコ・アンドリー氏は、今の体制で北朝鮮が動くときは、「大金を得られる場合」か、「金正恩の命が危ないと恐れる場合」だけであり、大金を与えることは、北朝鮮をますます横暴にし、新たな犯罪を行わせることになる。トップに身の危険を感じさせるためには、ピョンヤンの金一族が眠る宮殿を限定空爆するとともに、トップの居場所をこちらは把握している、と伝えてやることだ。そうすれば彼は動揺して日本との交渉に応じてくる・・・。やはりそれしかないと、安倍政権の7年余で、真摯な日本人は思い知ったのではないだろうか。

 


 安倍政権が実現できなかったことをやるには、次期政権は北朝鮮との交渉を止め、順序を入れ替えて、まず、自国民を救出するためと、今後(拉致されないよう)国民を守るために、自衛隊の軍事力行使を可能にする憲法改正が必要だと国民を説得して一日も早く実現する。(もちろんアンドリー氏だけが言っているわけではなく、当会が行った昨年の国会議員アンケートの回答の中にも、まじめな議員は憲法改正が先だと答えている)

 


 本気でやるなら3年あれば出来るのではないか。この真の闘いをやるしかない。それでは命がもたないとご家族から言われたら、安倍政権がちょっと長すぎたから、とお答えするしかないし、もし国民投票で改正が成立しなかったとしても、それは日本国民の思考レベルの故であり、次期首相は、初めて本気で憲法改正に取り組んだという立派な「レガシー」を残せるのではないか。

 

 

令和2年8月29日     大阪ブルーリボンの会

 

2020-08-29 18:37:00

国(厚労省)は、いわゆる「黒い雨」裁判で一審判決に従わず控訴した。控訴の意味は、国が昭和51年に指定した被ばく援護の対象となる「特例地域」の外で降った「黒い雨」を浴び、がんなどを発症した84人の原告(うち9人は死亡)を「被爆者」として認めないということである。提訴から5年、やっと勝ち取った一審判決に喜んだのも束の間、また長い裁判が続く。原告の一人は「国は自分たちが死ぬのを待っているのか」と憤ったという。
 

原爆投下からすでに75年、「特例地域」の科学的正当性については、もはや何とでもいえる水準の話ではないか。広島地裁は「『黒い雨』にあったかを認定するにあたっては、調査で示された降雨域に単純に依拠することなく、原告らが当時いた場所や供述などの信用性を吟味し判断すべき」として、国が定めた「線引き」の妥当性を否定した。当然ではないだろうか?

 

私たちは北朝鮮が拉致を認め5人を返した2002年から、一人の被害者も取り返せずにいる。なぜこんなに時間がかかるのか?そして、800人以上の日本人が拉致された可能性があるというのに、政府は頑なに、国が認定する被害者は17人のみとして一歩も譲らない。
一度決めた「特例地域」を拡げない、「被爆者」の定義を変えないという上記裁判とよく似ている。

 

敗訴すれば国費を投入することにつながるから慎重な判断を、という官僚たちの思いも分からないではない。しかし、時間が経ち過ぎている。命には限りがあるのだ。控訴断念について官僚が判断できなければ、加藤大臣が安倍総理と膝つき合わせて政治判断すべきだったろう。

 

先回の当欄主張「ドンチョル・キム博士の証言から」について、ある官僚の感想を訊いてみたが、インテリジェンスにかかわる、との一点張りで何も聴けなかった。キム氏とのやりとりはしていない、なぜなら彼にはこういう問題があるからだ、くらいの話を聴きたかった。結局、政府間交渉の所管である外務省が何もやっていないのだろうとしか思えない。

 

総理在任中、毎年、靖国神社の参拝をし続けた小泉総理は、金正日に拉致を認めさせ、5人を取り戻すという結果を出した。引き継いだ安倍総理は第一次政権では一度も行かず「痛恨の極み」と述べ、第二次政権では毎年行くのかと思わせたが、2013年12月26日に一度行ったきり、6年以上参拝をサボっている。

 

謙虚に反省して今年こそ靖国の英霊に会いに行き、国民の命を守る決意をしてきてほしいと思う。

 

令和2年8月13日     大阪ブルーリボンの会