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2015-04-29 10:13:00

横田早紀江さんのことば(国民大集会 in 日比谷公会堂 2015.04.26)

 

去る平成27年4月26日(日)、東京・日比谷公会堂において、「最終決戦のとき!不退転の決意で全員救出を!」のスローガンのもと、国民大集会が開かれました。当会より、代表を含めて3名が出席いたしました。

以下は、拉致被害者・横田めぐみさんのお母さま、横田早紀江さんのことばです。
(録音したものから文字起しをしている関係上、一字一句正確ではない可能性があることをご了承ください。)

※音声ファイルはこちら(http://bbs.osaka-blueribbon.org/20150426_voice.mp3

 

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今日は安倍総理をはじめ国会議員の皆さま、地方議員の皆さま、そして支援者の皆さま、本当にたくさんの方の熱いご支援をいただき感謝しております。

 

先日(栃木県)小山というところで蓮池薫さんの講演会がございました。私もはじめて、11年ぶりで蓮池さんと対面したんですけれど、そのなかでいろんなことを考えさせられました。

 

薫さんは「私は、命以外のものは全部無くしました。」とおっしゃいました。そして「拉致被害者は向こうにとって非常に有益なものにするためのひとつの道具にすぎないものですから、拉致をされた人たちは建物とか衣食など全体の生活は、日本に比べたらレベルは本当に低いけれども何とかやっていけるはずです。けれども精神状態を強く維持していけるかが最後の問題なんです。精神状態を維持して頑張りぬけるかだけです。」とおっしゃっていました。

 

私たちは普通の庶民でしかありません。だから何にもできないんです。ただ「子供たちを返してください、助けてください」と。本当にこんなことが起きているなんて、まったく夢にも思わなかったことがおきました。突然めぐみが家の角から消えて20年間も何もわからずに、親は、どうしたんだろう、殺されたんだろうか、海にさらわれたんだろうか、あそこに埋められているんだろうか、もうみんな気が狂うように探し回って、本当に絶望のなかで、もう死んだほうがいいと思うくらいまでいって、打ちのめされて過ごしてきましたけれども、本当に多くの皆さまのお助けのなかで今日まで、今年79歳までやってきました。

 

そしてこれからも訴えていかなければならないかも知れませんけれども、先ほどもどなたかがおっしゃっていましたように、拉致問題という大変なことが日本の国のなかで本当に起きているのだということを知っていただくまでにものすごい年月が必要だったんです。署名活動をしても、そんな変なもの私たちは関係ありません、そんなことわかるでしょう、というかたちでほとんどが通り過ぎていかれて、それでもいつもたくさんの方に助けていただきながら署名が、本当に集まらなかったものが今は1000万も総理にお渡しすることができました。

 

そして今は中学校にもたくさんお呼びいただいて、今のようにたくさんの場所にですね、全校の生徒が座ってはじめてこの問題を聴いて、真剣に自分たちの親と自分たちの問題として、こんな大変なことを私たちは何も知らないで平和に暮らしてきて、今日も親とけんかをして怒鳴って出てきたけど、こんなことをしていて私は罰があたることだったと、涙を流して書きました、といった感想文をたくさんいただきました。そしてこのような大変な問題が、長々と延びて、延びて、延びて、ちっとも動かないだけに、大きな問題であること、そしてこれが解決されたとき、これは本当に日本にとっては最高の喜びの場となると思います。そしてひとりひとりの国民の思い、あらゆる人たちの思いを覆すほどすばらしいものに日本が変わっていくときになると思います。

 

向こうで苦しんでいるだろう子どもたちを、いつも私は祈りながら、写真を見ながら、めぐみちゃん、今日も頑張ってね、いつまでも待っているからって、いつもめぐみの写真を見ながら、季節ごとにお雛さんを飾ってあげたり、あの子の好きなお花を飾ってあげたり、あのときのままの中学のめぐみちゃんを見ながら、どんな50歳になったのかなって、どんなふうになったんだろうかなって、いろんなことを思いながら毎日暮しておりますが、もうこのへんで、日本全国の大きな喜びに変革していただきたいと思います。これからもよろしくお願いいたします。(拍手)