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2020-03-18 09:59:00

拉致被害者の家族会と救う会は、今年の運動方針として「日本政府はぶれることなく『全拉致被害者の即時一括帰国』を実現せよ!」と訴えている。昨年は、北朝鮮の金正恩委員長に向けて「私たちは帰ってきた拉致被害者から秘密を訊き出したり、国交正常化に反対する意志はありませんから被害者を返してください。」と懇願とも思われるコメントを出したが、北朝鮮からは何の反応もなかった。強気と弱気が交錯するご家族の心境を思うと、何の手も打てない安倍政権への強い怒りを禁じえない。

 

国会議員の被害者救出アンケート回答(別掲)を読んでも、「政治生命をかけて北朝鮮に行ってきたい」という議員は誰ひとりいない。「救出のためには、憲法改正をしなければ」とか、「国際社会の理解を求める」とか、およそ被害者の命が日々擦り減っている状況を何とかしようという気概も気魄も感じられない。このような状況下では、金委員長が突然消えてしまうといった何らかの事情が生じない限り、もはや日本が自力で救出することはないと断言できる。

 

私たちは超党派の「大阪拉致議連」に集まった300余名の心ある議員と手を携えて、「拉致被害者の救出は、日本国民の最大の課題」との思いを大阪府民のみなさまに訴え続けていくことしかない。すでに府内20の議会で政府への意見書採択が行われている。大阪のパワーで膠着した局面が打開できるよう、「何らかの事情が彼の国で生じる」ことを願って活動していくしかない。

 

令和2年2月23日           大阪ブルーリボンの会